Villa Petraia

VILLA　PETRAIA:

ブルネレスキ家の所有であったものが、１５７５年にメディチ家のフェルディナンド

枢機卿の手に渡り、ブォンタレンティにより完全に改築されました。

独特な建築様式のエントランスは、ガラスの天窓で覆われており

１９世紀にはダンスホールとして使われていました。

ヴォルテラーノによる（１７世紀）フレスコ画のシリーズには、華々しいメディチ家の家々が描かれています。

この建物の前方には、トリボーロの手によるイタリア式庭園が広がっています。

トリボーロがデザインし、ジャンボローニャが製作した有名な噴水"fiorenza

Emerging from the water" があります。

VILLA ARTIMINO:

"LA FERDINANDA"　として知られており、１５９４年にブォンタレンティに

よってフェルディナンド 1世の為に設計したもので、"猟師のロッジ"として

使われていました。

コジモ１世のプライベート狩猟場に隣接したフェルディナンド１世の

プライベート狩猟場（アルバーの山にある数百エーカーの土地）の

すぐ近くに建てられた別荘です。

ここで最も目を引くのは、煙突の多さです（"１００本の煙突のある別荘"と呼ばれて

いました）。実際は、４０本の煙突のみでそれぞれの煙突は一つ一つの部屋と繋がって

います。

VILLA CASTELLO:

メディチ家の別荘の一つであるVILLA　PETRAIAのすぐ近くにあります。

このVILLA は、１５８３年にフィレンツェで設立されたイタリア言語の

研究を目的とした"ACCADEMIA DELLA CRUSCA"が置かれています。

その素晴らしい庭園（トリボーロにより設計され、修正された）には、

ヘラクレスとアンタイウスの有名な噴水があります。

尚、この噴水はアンマナーティの彫刻制作グループによるもので

現在修復中です。

この素晴らしいグロッタは二つのSARCOFHAGUSシェープからなっており

ジャンボローニャと彼の学校の生徒の手による様々な種類の動物彫刻が

施されています。

VILLA CAREGGI:

元はLIPPI 家の所有で、１５世紀半ばに大コジモの為にミケロッツォが

改築を手掛けました。　

このVILLA は、大コジモのお気に入りの住居となりました。

１４６４年に大コジモ、１４９２年にはロレンツォ豪華王が亡くなった

場所です。

VILLA POGGIO A CAIANO：

ジュリアーノ・ダ・サンガッロがロレンツォ豪華王の為にデザインし

１４８０年頃建設されたものです。

メディチ家のVILLAの中でも最も知られています。

H型をした珍しい建物です。

建物の正面にある二つの対照にカーブを描く階段は、鳥が羽を広げた様な形に

なっており、１８世紀後半に付け加えられたものです。

建物の中には、１６世紀に描かれた素晴らしいフレスコ画

"SALONE DI LEONE　X"があり、その名前はロレンツォ豪華王の息子であり

有名な法王であったLEONE　１０世の名前が由来しています。

VILLA CERRETO GUIDI:

１５６５年に初代トスカーナ大公のメディチ家コジモ一世の為に建てられました。

このヴィッラは、"PONTI MEDICI"として知られる正面階段をデザインした

BUONTALENTIのコラボレーションによって完成しました。

メディチ家のイザベラ殺人事件の悲しい舞台となった事でも有名です。

VILLA　DEMIDOFF:

３０エーカー以上もある広大な公園として有名です。

この公園には以前、芸術的想像力豊かな噴水があり公園全体を活気づけていました。

公園の一角には、メディチ家のフランチェスコ１世の注文により

BUONTALENTIが手掛けた、最愛の人BIANCA　CAPPELLOの為の

素晴らしいレジデンスの一部が残っています。

１８７２年にこの所有権がDEMIDOFF家に移りました。

公園の修復をし、現在の良好状態を維持出来るのはDEMIDOFF家の

お陰と言えるでしょう。

"APENNINE"というのはGIAMBOLOGNAの作品で、湖から出現する

巨大な彫刻です。

BUONTALENTIの手掛けた礼拝堂は、１６世紀のテイストを

よく残しています。

Villa Demidoff - 'Apennine'